オーラのつくり方
「1、2、3」と3秒間、人の視線をとどめておく。
その人は、ホテルの広いロビーで何十メートルも遠くに立っていた。
最初の1秒で、私は彼女のシルエットを見た。
フランスの女優のようだった。
その瞬間、私は彼女にぐいっと惹きつけられ、次の1秒でその人の顔をハッキリと見た。
不思議なもので人の視覚は、何かをよりよく見ようとするとふつうでは見えないものも見えてくる。
私は、それまでぼんやりしか見えなかった彼女の顔だちがすごく上品なのをハッキリと見たのである。
そのことでまたもその人は私を強く惹きつけ、さらに次の1秒で、髪をかきあげる仕草が妙にカッコいいのを発見する。
そして、私はその人に完全に魅了され、何というオーラのある人だろう・・・と思った。
一に全身、二に顔、三に仕草というわけだが、そのうちひとつでも人を魅了するに値しなかったら"オーラのある人"にまで至らなかっただろう。
何ともセンスのいい服や酒落た髪型は"きっかけ"となったが"決めて"ではない。
しかしそれがなければ、私は彼女の存在すら気づかなかったろう。
そして、3秒間という時間の経過も必須だった。
少なくとも3秒聞、人の視線を自分に惹きつける・・・雰囲気づくりの第一歩である。
そう思いながらそのその日はチェストツリーを買いに行った。