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2010年11月 アーカイブ

なかなか良いですよ~ その7

「魚河岸ものがたり」森田誠吾著

魚河岸はなかとそとに分かれています。

とくに早朝から賑わいだすなかは専門市場として、しろうとのお客さんは入ることができない。

つまり家庭で使うような小量の小売りはしないのです。

この小説には、初めに登場した青年、吾妻健作の物語を柱として、魚河岸のなかとそとのさまざまな人々が登場する。

普通の客なら立ち入ることのできないなかの様子が、主人公健作の興味と探訪につれて読者の前に現われる。

中山の謀将

沖縄旅行者が絶えない小さい沖縄でも、六、七百年前(=二一四)には、南山、中山、北山と呼ぶ一二地域に分かれ対立していました。


そのころは領主のことを「世の主」と呼んでいた。


後に漢語がはいってきて、王、と使い、また按司ともいった。


南部の佐敷の按司尚思紹、尚巴志父子は善政を布き、徳望があった。


長子尚巴志は、ずんぐりした小兵で、佐敷小按司と呼ばれ、智謀の将でした。


三山の抗争を統一、平和な時代をつくったのが尚巴志でした。


尚巴志は在位十八年六十八歳で世を去り、次子の尚忠が後をついだ。

なかなか良いですよ~ その8

「魚河岸ものがたり」森田誠吾著

吾妻商店で扱う鰹節のことからまず語られますが、なんといってもマグロの輪切りに出合うところは絶妙です。

「見上げるばかりのケースの中は五段に仕切られ、ガーゼに巻かれたマグロの輪切りが、光る断面を見る者に向けて並べてある」「最上段の右から、一キロ七千五百円を筆頭に、下段左の千三百円まで、三十通りに値をつけられたマグロが、きちんと間合いをとって標本のように陳列されていた」諸国珍味専門・岩木屋にやってくる素人か食堂経営者か分からないお喋りのおやじ。

このお客に悩まされて、なんとか来てもらいたくない、と店員たちは伝えようとします。

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